IA2010フォーラム:情報アーキテクチャを軸にサイト最適化を理解する

日本ウェブ協会主催「IA2010」フォーラムとは

ウェブサイト構築プロセスに於いて、情報アーキテクチャ(IA)設計工程に高い注目が集まっています。情報アーキテクチャとは、企業や公共サイトといった情報提供側の「伝えたい情報」と、利用側の「辿り着きたい情報」を合致させる仕事です。情報の構造を最適化することで、情報提供者と利用者の双方に利益をもたらします。 多くのウェブサイトが現在、情報アーキテクチャ設計を見直すことによって顕著な効果を発揮し目的を達成しています。

このフォーラムでは「ウェブ最適化」をテーマに掲げ、情報アーキテクチャの工程にスポットを当てることで、なぜサイトによって目的を達成するためには情報アーキテクチャが重要なのかをセミナーや講演、ワークショップなどの形式で解き明かします。

「IA2010フォーラム」第3弾開催のお知らせ

「HCD(人間中心設計)の理解 “今さら聞けないHCD”」
基礎講義+ワークショップ

「IA2010キックオフセミナー」、「IAオピニオントーク」に続き第3弾は、HCD(人間中心設計)の基礎講義&ワークショップを実施します。

キックオフセミナーの中でもたびたび登場し、すっかり定着感のあるHCD(人間中心設計)。しかし、サブタイトルに挙げたように、意外に正しく理解していない、ある いはまだその必要性の真価に気付いていない人が多いようです。

そこで今回は、講師に浅野 智氏(横浜デジタルアーツ専門学校教務部長)をお招き し、『今さら聞けないHCD』というサブタイトルにあるよう、前半の講義において、 かっちり最初からHCDを学んでいただきます。さらに後半では、HCDの基本である「オ ブザベーション(観察法)」を取り上げ、ワークショップを実践。 実際に頭と手を動かし、体験のなかでHCDの第一歩の理解を深めます。

※HCDとは、ISO 13407というユーザビリティに関する国際規格の原題 「Human-centred design processes for interactive systems」に登場する言葉。こ れを翻訳したJIS Z 8530は「インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス」と いう規格名。

※1996年に制定されたISO 13407(JISは2000年に発行)の登場から、多くの製品が ユーザビリティに対する問題意識を持ち、多くの結果を残す。この数年はウェブサイ トの構築にも人間中心設計プロセスを取り込むことで、多くのサイトが目的を達成し ていると言われている。

なお、当日はワークショップがありますので人数が限定となります。
ただし、貴重な講義のみの参加も可能です。

【定員】

ご参加の受付は、申込&ご入金の先着順となります。

講師プロフィール

浅野 智:横浜デジタルアーツ専門学校 教務部長/情報デザイン研究室 担当教員 1998年より研究室でユーザビリティ評価の研究を開始。企業との共同研究や調査依頼 多数。最近では自治体WebサイトへのHCDプロセス導入や教科書、雑誌への執筆多数。 情報デザインフォーラムメンバーとして、情報デザインの啓蒙活動に取り組んでい る。日本デザイン学会会員・ヒューマンインターフェース学会会員・人間中心設計推 進機構評議委員
http://informationdesignforum.blogspot.com/

開催概要:HCD(人間中心設計)の理解 “今さら聞けないHCD”

お申込

  1. 以下の項目にご記入の上、メール、あるいはファックスにて送信ください。
    < ia2010_0327@w2c.jp >ファックスの場合は、03-5777-6289まで
    • お名前:
    • ふりがな:
    • 電話番号:
    • メールアドレス:
    • 請求書が必要な場合は、以下の項目をご記入ください
    • 請求書のお名宛
    • 郵便番号
    • 請求書送付先住所
    • 電話番号
    • PDF添付 or 捺印郵送(どちらかを削除してください)
  2. お申込をいただいた順に、IA2010実行委員会より「申込受付メール」を送信します。
  3. 「申込受付メール」受信以降、5日以内に、受講料をお振込ください。受講料入金確認後、受講票を添付にて送信いたします。
    ※なお、先着順ですので定員になり次第締切ますので、お早めにお振込ください。
    • 当日は、受講票とお名刺を1枚ご持参ください。
    • 開催が真近に迫っているため、ご入金以降のキャンセル及びご返金は致しかねます。
    • ただし、ご入金頂いた方が、当日ご欠席の際には、講義及びワークショップの模様を記録したDVDをお貸出しいたします
    • ※なお、今回は資料の配付はございません。

映像コンテンツ:IAオピニオントーク(配信準備中)

「IA2010」フォーラム第3弾は、映像コンテンツの配信を行って参ります。映像コンテンツ初回の「IAオピニオントーク」では、日本を代表するインフォメーションアーキテクトの対談、インタビューを実施しました。

サイト最適化に向けて情報アーキテクチャの重要性や、インフォメーションアーキテクトの役割などを、リアルな対談やインタビューで構成しています。

この映像コンテンツは後日、ネット配信を予定していますが、先行的にDVDに編集したものをキックオフイベントにて進呈いたしました。
※ネット配信の日程は後日発表いたします。

IAオピニオントーク出演者

DVD出演者プロフィール

坂本 貴史

2002年よりネットイヤーグループ株式会社に参加。主に、国内外の企業におけるインタラクティブマーケティング支援(コンサルティング)やWebサイト構築におけるクリエイティブディレクションを担当。
とくに、Web情報アーキテクチャを設計する専門職インフォメーションアーキテクトとしても活動し、執筆・寄稿やセミナー講師なども行っている。

篠原 稔和

2001年にソシオメディア株式会社を設立し、代表取締役を務める。2005年よりITとDESIGNとの融合領域を対象とする活動「DESIGN IT!」を開始し、2008年にDESIGN IT! LLCを設立する。UX(ユーザーエクスペリエンス)に関わる情報や各種ノウハウに関するイベント・ウェブ・雑誌を横断したクロスメディアサービスを展開中。同時に、2009年より世界最大級のテクノロジー&ビジネス系ブログメディアの日本版「TechCrunch Japan」の運営およびスタートアップ企業支援のためのイベント(Tokyo-camp、Startup-Meeting)に従事。イノベーションとUXやデザインとの融合領域を開拓している。NPO法人人間中心設計推進機構の副理事長などを歴任。

IA2010キックオフセミナー(終了しました)

「IA2010フォーラム」は日本ウェブ協会が主催する、年間を通して「サイト最適化」を考えるフォーラムです。初回セミナーを2010年2月27日に開催しました。

以下は、キックオフセミナーのプログラムです。

基調講演:エンタープライズ情報アーキテクチャ

サイト単位での情報アーキテクチャ構築に加え、企業全体のマーケティング、ブランディングの観点から、企業体全体での情報アーキテクチャ=エンタープライズ(企業)情報アーキテクチャの概念が重要となってきています。特に、消費者向けの製品に関わる企業では、実際の製品ブランドを体験してもらう場として、ウェブサイトはもっとも効果的なツールとしてとらえることができます。

このセッションでは、エンタープライズ情報アーキテクチャの考え方に加えて、いくつかの企業での実例をもとに、ブランディング、ユーザー中心設計といった切り口で、その効果や構築の進め方を解説します。

情報設計の根拠を把握する/アジャイル時代の調査・解析手法

ウェブサイトを構築するに際して、情報提供者(企業や公共機関)考えた「利用者に伝えたい情報」は、果たしてサイト利用者の要求と合致しているのか?この問いを正すには「サイト所有者が想い描いた思い込み」ではなくサイト利用者の本来の姿を調査することが重要です。そこを理解してこそ、サイトをどのように設計するかという根拠になるのではないでしょうか。

このセッションでは、定量調査(ログ解析)や定性調査(ユーザーテスト)を実施することによって、利用者の姿を明確に理解し、サイト構造やインタフェースなどを設計するための根拠を探ります。

ターゲットユーザーを可視化せよ/ペルソナによるモデル化

ログ解析、デプスインタビューやユーザテストから得られる情報を元にして、ターゲットユーザーを可視化する手法に《ペルソナ》があります。サイトを訪れるユーザーにはさまざまな目的があり、いくつもの目的を達成しながら、その先にある最終的なゴールの達成を望んでいます。その際、個々の目的を達成させるプロセスを提供するだけではなく、ユーザーゴールを捉え、ユーザーをゴールまで案内していく一連の《シナリオ》を提供することが重要です。
ペルソナによって明らかになる顧客視点に基づき、利用者のゴールと情報提供者のゴールを繋ぐウェブサイトシナリオをデザインすることは、情報設計、ラベリング、ナビゲーション、ワイヤーフレームといった各工程の適切な設計はもちろん、サイト全体の最適化を実現するために、非常に重要な役割を果たします。

このセッションでは、ユーザー調査からペルソナ開発、ペルソナ活用までの工程を検証し、ペルソナの果たす役割・価値について理解します

画面内情報要素と試作/ワイヤーフレームとUI

ウェブページ内には、ナビゲーションやラベル、コンテンツといった役割を持った情報の要素が複数存在します。こうした要素を配置することもIAが取り組むべき作業であり「使いやすさ」や「分かりやすさ」は、この工程での設計が重要になります。このセッションでは情報要素を配置するワイヤーフレームの役割や、試作を作る際に注意すべき、いくつかの事例します。「使いやすい」「使ってみたくなる」ユーザーインターフェースにつなげるための骨格作りを解説します。

出演者プロフィール(出演順)

長谷川 敦士, Ph.D.

1973年山形県生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(Ph.D)。
ネットイヤーグループ株式会社を経て、2002年株式会社コンセントを設立、代表/インフォメーションアーキテクトを務める。情報アーキテクチャの観点からウェブサイト、情報端末の設計など幅広く活動を行っている。文化庁メディア芸術祭、グッドデザイン賞など受賞多数。著書に『IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』、監訳に『デザイニング・ウェブナビゲーション』などがある。情報アーキテクチャアソシエーションジャパン(IAAJ)主宰。NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事、米Information Architecture Institute、ACM SIGCHI、日本デザイン学会会員。

清水 誠

2008年に楽天株式会社に参加、アクセス解析とABテストの全社的な活用促進を推進している。
1995年国際基督教大学卒。凸版印刷・Scient・Razorfishにて大手企業へのIA設計とコンサルティングに従事した後、事業者側へ転身。日経ベンチャーと外資企業にてIAとCMSを軸とした立ち上げ・運用プロセス改善をリードした。イベント・セミナーでの講演や執筆も手がける。

小幡 友

1994年立命館大学卒業後、株式会社大伸社に入社。2002年からペルソナ作成サービスの立ち上げに参画する。ネットを中心としたクロスチャネルサービスや海外マーケティングな どをテーマにこれまで数十社のペルソナプロジェクトを担当。2007年『ペルソナ戦略』の協同監訳やペルソナワークショップのファシリテイターも務める

株式会社大伸社/m.c.t.事業部とは

ペルソナ作成サービスをベースに、デザインリサーチの専門部門として2004年に設立。60 社以上のクライアントへのペルソナ作成実績を持ち、日本で随一のペルソナワークショッ プの提供や、ペルソナ手法をユーザー中心のイノベーションに活用する独自のサービス展 開など、さまざまな業界で好評を得ている。

平野 秀幸

2001年9月、株式会社アクアリング入社。

Webディレクタとして大手クライアントを中心に多くのWebサイト構築、また提案業務を行う。特に、CMSの設計から実装までが絡む大規模なWebサイトの構築を得意とし、数々の企業サイトのリニューアル案件において戦略から設計までの工程を中心に行う。
現在、同社インフォメーションアーキテクトとしてユーザーインターフェース設計を主に担当。2001年5月、米国メリークレスト国際大学卒。


主催

主催
特定非営利活動法人 日本ウェブ協会