学生諸君! 「就活するならITパスポート」を勉強せよ。

過去の価値がそのまま通じない、まさに時代がギリギリと音を立てて変化している今。新たに社会に出ようとしている学生にとっては、まだまだ苦難の時代は続く。
しかし、就職活動における採用 側企業にとっても、社会変革の波は同様に訪れている。

その答えが、ICT(インフォメーション & コミュニケーション技術)の利活用。

パソコンが使える事は最低限のスキルであり、即戦力と仕上がるためのITの理解は企業から学生への至極当然の要求。 「ITパスポート」という国家資格を有する者に、学生の「やる気」を見るのは当然の流れとなってきている。

ITパスポートって何?

早い話「国家資格」です。経済産業大臣認定です。ちなみに、ここでは「ITパスポートとは?」という話より、「ITパスポートを勉強した方がなぜ得か」という話をしたいので、ITパスポートについての詳細は独立行政法人 情報処理推進機構のホームページを読んでください。

資格をとると何がいいの?

この資格を取得したからといって、企業での採用が保証されたり、高額な手当がもらえるわけではありません。また、インターネット関連業種で技術者のプロとして就職できるわけでもありません。では、なぜ私達が学生さんに「ITパスポートの勉強」を薦めているのでしょうか?

重要なのはITパスポートの「資格」を取ることではなく、資格取得のための勉強を始めるということです(もちろん資格は取得できるに越したことはありませんが)。

ITパスポートの勉強を薦めるワケは?

なぜ国や省庁や大手企業の多くが新入社員にITパスポートの取得を推奨するのでしょうか?

答えは簡単! 大きく分けてこの3つ!

仕事の現場はIT、ICTを理解している人材を求めています。というよりICT抜きには『仕事の会話』が成立しないと言ってもよい。企業は新人に対してITやICTを教えることに時間をかけるより、専門的な仕事の知識を早く習得して欲しいと考える。もはやITやICTは基礎教育の分野なのです。

「ITパスポートを勉強した方が得な理由」だんだん見えて来ましたか? もう少し続けます。今から10年前はITに関わる知識はコンピュータやシステム、プログラムという専門分野にとって必要な知識でした。インターネットやウェブも同様です。多くの企業がICTの利活用に対して、まだまだ取り組みを始めたばかりと言ってもよいでしょう。それが10年前。

しかし、この10年で技術の進化と共に、ICT利活用は企業の根幹を形成するまでに変わってきました。もはやインターネットやウェブの活用は特殊なものではなく、私たちが水道や電気を利用する事とおなじように使われ始めています。そしていま、次の10年に向けて、大きく変わりはじめているのが、企業が消費者に対するアプローチです。その変化の速度は年々加速しており、ITの基礎知識を持ち合わせていなければ、企業の戦力になりえないのです。

そうした未来への仕事を予測し、そこに参加することを考えると、重要なのは「ICTの歴史」を把握し「ICTの全体像」を理解することです。それが日本ウェブ協会が提案する「ICTパスポートの勉強」です。過去を正しく知り、未来を予測する英知を養ってください。その勉強こそが「就職活動」における効果的な時間の活用だと思います。

企業が求める新人への期待を理解していますか?

経済産業省が提唱する『社会人基礎力』は、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を具体化したもので「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」という3つの能力から構成されています。

そして、企業が学生に求める能力のトップは「コミュニケーション能力」。そして「基礎学力」「責任感」「積極性・外向性」と続きます。これらの要素を鑑みると、学生時代にやるべきことが見えてくるのではないでしょうか。学校以外の場所に於いて、自発的に他者と交わり、共同作業を成し遂げる。とりわけ多くの可能性を持ったウェブを軸にしたICTツールの学習や研究は、有意義な時間を使い、結果を残せる分野でもあります。

日本ウェブ協会では昨年度(2010年度)から、新たに学生会員という会員種別を設け、学生時代に自主的な社会活動に参画できる場でもあります。現在募集している「ITパスポート夏休み特別講座」の受講は、同時に日本ウェブ協会の会員としても参加できます。ぜひ、学生の皆さんの積極的な講座への参加、会員活動への参加をおすすめします。

日本ウェブ協会理事長:森川眞行